先日、サロン店舗系BtoCビジネスのスタッフさんから面白い話を聞きました。
「ウチの店長は友達をお店に呼ぶ」
「スタッフには『テスト施術に協力してもらっているのだからいいじゃないか』と言う」
「で、他のお客さんがいるにもかかわらず下ネタを友達と大きな声で話している」
「おまけにテストのお客さん(友達)とビールを飲んでる」
他にも・・・
「出社してからやるべきこと(掃除とか準備とか)をマニュアル化しましょうと伝えたら『そんなことよりも貴方、接客業として服装がイマイチ』って言われた」
「店長はウチのオーナーの娘(24歳)で、オーナーと店長は一枚岩」
などなど・・・・
スタッフさんの視点だから、というのもあるかもしれませんがずいぶんな店長さん(とオーナーさん)ですよね。
ただ、この話を聞いて、私もちょっと気をつけねばとドキっとさせられました。
というのも
社員、スタッフ、部下に対して
『出来ていること=長所』よりも
『出来ていないこと=短所』にフォーカスさせてしまうことがありえるな~と思ってしまったからです。
更に部下や同僚がやっていたら怒るかもしれないことを自分の場合は
「普段、頑張ってるからOKでしょ」
「俺は売上作ってきてるんだからOKでしょ」
と客観視すれば大したことしていないにも関わらず
『自分自身に対しては特例としてOKを出している』
場合があるという点です。
経営者、責任者、マネージャーだからといって全てが完璧でなくてもいい、いや完璧なわけがないのです。
営業に置き換えれば
もしかしたらイチ営業マンの方が営業スキルは高いかもしれません。
大切なことは上のポジションの人が個別具体的なスキルではなく『スタンス』をしっかりと示しておくことではないでしょうか?
上述のサロンの例でいうと
・お酒をお客さんと一緒に呑んでいるような店舗に来た他のお客さんがその店のことをどう思うか、この店に来て良かったって思ってもらえるか?
・お酒を呑んでいる姿を部下が見て、私(部下)も接客態度を改めよう、より改善していこうと思うか?
・短所ばかり指摘されたスタッフが同僚や部下に対して良い指導ができるか?
といった感じで、自分のアクションを顧客、社員、競合がどのように自分を捉えるのかということを客観的に考えて
スタンスとして示さなければなりません。
【質問】圧倒的なスキルよりも、模範となるスタンスを示してますか?
社長、責任者、マネージャーは社員にとっての親です。
親の背中を見て
「今の会社ならこんな感じでいいのか。緩いし給料も悪くないから俺も手抜きしながらうまくやろう」
「社長のスタンス、素敵だわ。わたしも頑張ろう」
社員もどちらかの判断を下します。
ちなみに今日のメルマガの内容は
この経営コンサルタントの方のブログにメチャクチャ影響されてます(^^;)